root化とかカスタムROMとか

いろいろいじってます

Linuxと比べたAndroidのroot化について

Androidのroot化は、suコマンドが実行可能にする事と言われています。今回は、元々suコマンドが実行可能なLinuxと比較していきます。

root化とは

管理者権限での命令を実行できるようにする事です。Linux系のOSを使ったことがない人には、馴染みのない言葉かもしれませんが、Windowsのこのようなポップアップは見たことがあると思います。Androidのroot化は、このようなシステムの変更を行うような処理を実行できるようにするものです。

使用するユーザー層の違い

Linuxはパソコンを使う人の中でも、ある程度知識を持った人の使う割合が大きいです。反対に、Androidは主にスマートフォンとして用いられるため、機械に詳しくない人が使うことが多いです。その点で、誤操作でシステムファイルを消してしまい、起動不能に陥る事を防ぐために、標準でsuコマンドを使えなくしていると思われます。

リセットのしやすさ

パソコンでは、.isoからOSのインストールディスクを簡単に作成することができます。しかし、スマートフォンでは一般的に単体でOSの再インストールはできないものがほとんどです。この点を踏まえると、パソコンであれば管理者権限で致命的なファイル操作をしてしまっても、再インストールで復旧できますが、スマートフォンの場合は最悪文鎮化となってしまう可能性があります。なので、スマートフォンでroot化するのであれば、fastbootなどからOSの再インストールが可能な端末を選ぶと良いです。

メーカーの意図

スマートフォンメーカーとしては、管理者権限を取得されないようにしています。利用者に管理者権限を持たせないことで、Linuxベースの小型パソコンであるスマートフォンを、多くの人が安心して使うことができるようになっています。パソコンと同じように、簡単に管理者権限での命令を実行できるようでは、リスクが大きく、ここまで多くの人がスマートフォンを使うようにはならなかったはずです。

まとめ

root化は本来想定されている使い方の範疇外の行為ですので、全て自己責任で行うことが大切です。